サラリーマン卒業

不景気な世の中を他人事のようにニュースで見ていたのだが、気が付いたら自分がその真っ只中にいた!

 

私が所属する事業部でも大幅な人員削減が行われることとなり、私もこのたび3年半つとめたマイクロソフトを退職することになりました。
原則、出社は今月いっぱい。って、今日ですが。
今週は以前からお引き受けしていた講演が2本あるので、これが最後の仕事になります。
あとはデスクの片付けなどをして、なんとなく引き継ぎして(といっても後任も足りない/不在な状態なので、とりあえずドキュメント化しておくっていう感じですが)、来週からは晴れてサンデー毎日、えぶりでい夏休み。

乳飲み子を抱えての再就職はかなりハードルが高そうなので、できれば残りたかったのですが、秋から産休に入る人材を置いておける余裕はないということで、10年近く続いたサラリーマン生活に一旦ピリオドを打つこととなりました。

辞める決断をしたのにはいくつか要因があり、考えさせられたこともあるので、忘れないうちにメモしておこうかな。

  • 夫婦で同じ会社、同じ業界でサラリーマン勤めをするのは結構リスクだ
    今回はダンナ様の部署でも人員削減があった。
    幸いにもダンナ様は対象にはならなかったけれど、改めて同じ会社・業界で働いていることのリスクというものを感じた。
    共倒れにならなくて本当によかった・・・
  • サラリーマン以外の働き方、あるいはIT業界以外で働くことについて
    サラリーマン10年やってきたけど、ずっとずっと周りに迷惑をかけ続けているような罪悪感から逃れられずにきた。
    役に立てていない、どう役に立っていいか分からない、どうやったら役に立てるようなスキルを身につけられるのかもわからない。
    ハゲも作ったし、ストレス太りもしたし、じんましんが治らなくなったり、甲状腺を患ったり、ストレスからくる体の不調も数多く経験した。
    そして、それらも全て自分に対する甘えのように感じて、落ち込んだ。

    最近でこそようやく「仕事で役に立ってるかも」と思えるようになってきたけれど、本当に苦しくて、もがいてばかりの10年だった。
    で、ずっと思っていたのが「サラリーマンは向いてないんじゃないだろうか」「IT業界がそもそも違うんじゃないだろうか」ということ。
    親がサラリーマン、友達の親も基本サラリーマンで、サラリーマン以外の働き方というのを見たことがないので、サラリーマン以外の方法で生計を立てるということについてあまりにも実感がない。
    なので、サラリーマン以外の職業を選択する勇気もないまま、10年間続けてきた。
    ここで、出産という大きな出来事も経験することだし、サラリーマン以外の働き方というのも視野に入れていろいろと模索してみたいなと思う。

  • やっぱりやっぱりやっぱり、出産育児&仕事の両立は並大抵ではない
    諸先輩方を見ていて、子育てしながら働くにも(少なくとも前職より)やりやすい職場だなぁと思っていたが、それでもやっぱり出産・育児というのは仕事を継続していく上で大きなハードルとなるんだなというのを強く実感。

    うちの会社は人事が全然権限を持っていないので、産休や育休を取る場合は自分のマネージャーやスキップマネージャーなどに「私のポジションを確保しておいてください」という交渉をして、言質を取っておかないといけない。
    お休み中にマネージャーが異動したり、組織変更があったりすると、自分のポジションもあいまいになって戻るときに苦労する場合もある。
    下手すると会社としては「ヘッドカウントがありますが、ポジションはないので、自分で社内就職活動してください」となる恐れもあり、社内にネットワークを築けていないとおちおち産休に入ることもできないなと思った。
    他にも、同じ事業部で育児休暇復帰直後の先輩や、私と同じ時期に出産予定の同僚も退社することになってしまい、そういったことからも妊婦や子育て中の母親の立場の弱さを実感。

    悲しいけれど、仕事に関する限り、出産や子育てはリスクだと思う。
    この思いが覆るような再就職ができたらいいなとも思うけれど。

とりあえずは当初の育児休暇を取得する予定だった通りの期間、1年から1年半ほどはお休みしつつ、育児という全く新しいお仕事に専念しつつ、新たな働き方というのを模索できたらなと思っています。

 

 

あー、この乱雑なデスクははたして今週中に片付くのであろうか・・・・・・

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サラリーマン卒業 への2件のフィードバック

  1. 黒こんぶ より:

    先ずは長い間お疲れ様でした…部署こそまったく違えど、一緒にパートナー先を回ったり、プロセスもないところから手探りで前に進んだり、慣れない契約書回りのこともやったりと、いろいろと一緒に仕事ができてホントに良かったと思っています。なおちゃんが担当で私はラッキーでした。仕掛かりのものはきっちり結果を出しますので、期待しておいてくださいね。ありがとうございました。

  2. なおこ より:

    >黒こんぶさんこちらこそ、黒こんぶさんと一緒にお仕事させていただいていろいろと勉強になりました。ありがとうございました。しかかり案件は今年度の私の最大のコミットメントでもあったので、リリースを本当に楽しみにしています。最後まで携われなかったのは本当に心残りです。一ユーザーとして、リリースを楽しみにしています。黒こんぶさんも大変だと思いますが、無理をなさらず、ご自愛くださいませ!!

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