『スウィニー・ドット』 – やっぱり突然歌われるのは苦手だった

前から気になっていたものの、「ミュージカルって、なんか突然歌い出す必然性が分からなくて苦手」というダンナ様の意見もごもっともで観ていなかった『スウィニー・ドット』を借りてみた。

私の中でミュージカルというのは舞台で観るものであって、映画で観るものではないというイメージがある。
はじめて舞台で観たミュージカルは『コーラス・ライン』。
アメリカに住んでいた頃は『キャッツ』、『ミス・サイゴン』、『オペラ座の怪人』、『レ・ミゼラブル』なんかを両親に連れて行ってもらって観たっけ。
生の舞台で観るミュージカルは迫力たっぷりで、子供心に涙するほどの感動を覚えたのでした。

が、まあとにかく、映画でミュージカルってのは苦手です。
そして、この映画を観ても残念ながらそれが覆ることはなかったなー。

ミュージカル映画を楽しめるための要素として、私が求めているものを考えてみたところ
「芝居がかっていること」
「美術が舞台っぽいこと」
「単にセリフを音符に乗せただけでなく、曲として印象に残るようなメロディーになっていること」
じゃないかと。

『スウィニー・ドット』は、ジョニー・デップとヘレナ・ボナム=カーターの演技が実に芝居がかっているし、美術もティム・バートンらしくかなり作り込まれた世界観に仕上がっている。
しかし音楽がどうもしっくりこない。
そして、ジョニー・デップ+ティム・バートンの独特の世界観が濃すぎて、「別にミュージカルにしなくても十分楽しめる映画が作れたんじゃなかろうか」と思ってしまうのだ。
やっぱりこー、歌う必然性=歌と(ストーリーを含めた)その他の世界観の融合が感じられないと白けちゃうというか、見てて気恥かしくなっちゃうんだよねー。

ちなみに、『ドリーム・ガールズ』『RENT』『CHICAGO』なんかも苦手だったのだけれど、唯一の例外が『ムーラン・ルージュ』。
例外どころか、かなり好き。
なので、「また面白いミュージカルに出会えるかも」という期待があって、苦手なはずなのにミュージカル映画を観ちゃうのだ。

 

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