アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』 – 灯台もと暗し、未読の名作

ようやく本を読むくらいの気力と眼精疲労回復してきたので、実家にころがっていたクリスティを一冊。
言わずと知れた古典派ミステリーの金字塔ですが、なにげに未読だった!

授乳やおむつ替えの短い合間に、睡魔に何度も負けながら何日もかけて読了。

時代背景の違いもあって、現代ならば突っ込みたくなるようなところもたくさんあるお話なのですが、そこを突っ込まずに読むのが古典派ミステリ。
なぜなら古典派ミステリは様式美の世界だから。
その様式美を楽しみながら、極上のストーリーテリングに手玉に取られるように読み進めてしまうのが、クリスティの素晴らしさなんだなぁと改めて実感。

細切れに読んだにもかかわらず「一気に読んだ!」という感覚がしたのも楽しかった。
ダン・ブラウンのように派手な映像が目に浮かんで臨場感たっぷりに一気に読み進めてしまうのとはまた全く違う質の面白さ。

実家にいる間にほかのクリスティ作品も読んでみたくなった。

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Agatha Christie

早川書房 2003-10
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